2025年7月10日、関東地方では朝から強い雨が降り続いています。
特に東京23区では、目黒川やその支流にあたる立会川(たちあいがわ)の水位が上昇しています。
SNSでは
「川があふれそう」
「雷もやばい!」
といった声が多くあがっています。
今回の大雨によって立会川はどうなっているのか?
今後どうなるのか?
近くに住んでいる人はどう行動すればいいのか?
この記事では、できるだけわかりやすく丁寧に解説していきます。
それではどうぞ!
【2025/7/10】大雨による立会川の水位状況は?
それでは早速見ていきましょう!
今日の水位はどうなっている?
2025年7月10日の午前中から降り始めた雨は、お昼ごろには本降りとなり、雷も鳴るような天気となりました。
気象庁の観測によると、1時間あたり30〜50mmの強い雨が降った時間帯もあります。
これは短時間で道路や川があふれやすい「集中豪雨」のレベルです。
X(旧Twitter)では、
「目黒川が氾濫しそう…」
「雷もヤバすぎるし、立会川の水位も心配」
「実家の近くの立会川、あと少しであふれそうだった」
などの投稿が続々と見られます。
立会川の下流の開渠部分(月見橋~浜川橋)は、地形的に低くなっていて水がたまりやすいです。
立会川ってどんな川?
立会川は、東京都目黒区碑文谷一丁目あたりをスタート地点として、世田谷区・大田区・品川区を通って、最後に東京湾へそそぐ二級河川です。
全体の長さは約7.41kmあり、そのうちの6.66kmは「立会川幹線」という下水道トンネルの中を流れていて、地上からは見えません(これを「暗渠(あんきょ)」といいます)。
しかし、月見橋から浜川橋下流の0.75kmだけは地上に出ていて、水面が見える「開渠(かいきょ)」部分となっています。
立会川は今後どうなる?
大雨の影響で立会川はどうなってしまうのでしょうか?
過去にも何度も水害が起きている
実は立会川は、過去にも何度も浸水被害を起こしてきた川として知られています。
とくに有名なのは、平成11年(1999年)8月29日に発生した集中豪雨で、2,009棟の建物が床上・床下浸水の被害を受けました。以下は過去の主な被害記録です。
発生年 | 原因 | 総雨量 | 時間雨量 | 浸水家屋数 | 主な原因 |
---|---|---|---|---|---|
S49.7.7 | 台風8号 | 98.0mm | 42.0mm/h | 214棟 | 溢水 |
S56.7.22 | 集中豪雨 | 86.0mm | 80.0mm/h | 164棟 | 内水 |
H11.8.29 | 集中豪雨 | 78.0mm | 77.0mm/h | 2,009棟 | 内水・溢水 |
このように、時間あたり50mmを超えるような強い雨が降ると、立会川流域はとても危険な状態になることがわかります。
対策はされているけど…
東京都では過去の教訓を活かし、立会川にいろいろな整備をしてきました。
- 河口付近に樋門(ひもん)や排水機場(はいすいきじょう)を設置して、水を海に逃がす仕組み
- 老朽化した護岸(ごがん)や川の底のコンクリートの改修
- 河川環境整備(自然の生き物が住みやすい川にする)
ただし、最近の雨は昔よりも強く、短時間にたくさん降る傾向があります。
対策が追いつかない場合もあります。
特に今日のような集中豪雨が続くと、今後も氾濫の危険が高まる可能性は十分にあるのです。
近隣の住民はどうすればよい?
立会川の近くに住んでいる方、または職場や通学路が近い方は、以下の点に注意してください。
① 最新の情報をチェックする
気象庁・東京アメッシュ・品川区や目黒区の防災ページなどで、水位や避難情報をこまめに確認しましょう。
テレビ・スマホ・ラジオなども活用してください。
② 不要不急の外出は避ける
雨が強い日はなるべく川の近くを歩かないことが大切です。
特に月見橋〜浜川橋あたりは、水かさが急に上がると非常に危険です。
③ 避難先や持ち物を確認
避難指示が出たときのために、どこの避難所へ行けばよいか確認しておきましょう。
持ち出し袋には以下のものを入れておくと安心です.。
- 飲み水、食料(1〜2日分)
- 懐中電灯、携帯の充電器
- マスク、タオル、着替え
- 子どもがいる場合はオムツやミルクなども
④ マンションでも油断しない
「高いところに住んでいるから大丈夫」と思っていても、エレベーター停止や断水・停電が起きると困ることも。
最低限の準備は必要です。
まとめ
2025年7月10日、東京都内では強い雨と雷が続き、立会川の水位が危険なレベルまで上昇しています。
立会川は目黒区から東京湾まで流れる短い川ですが、過去にも大きな水害を何度も起こしてきました。
今回のような集中豪雨では、下流部(特に月見橋〜浜川橋付近)で氾濫の危険が高くなります。
住民のみなさんは、常に最新の情報をチェックし、早めの避難・備えを忘れずに!
自分と家族の命を守るために、「ちょっと大げさかな?」と思うくらいの準備が、いざというときに大きな安心につながります。
この記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
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