2025年に突如としてTikTokやInstagramなどのSNS上に現れた、不思議な名前と映像のミーム
その名も「イタリアンブレインロッド」
「トララレロ トラララ」や「トゥントゥントゥンサフール」など、まるで意味のわからないイタリア語風の言葉。
とともに、ナイキのスニーカーを履いたサメや謎のキャラクターが登場する動画を、あなたも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
一見ナンセンスで不可解に見えるこのブレインロッド現象。
若者や子どもたちを中心に驚くほどのスピードで広まり、「意味が分からないのに何度も見てしまう」と話題を呼びました。
この記事では、そんなイタリアンブレインロッドとは一体何なのかを徹底的に解説します。
なぜここまでの人気を博しているのか調査していきます。

それではどうぞ!


イタリアンブレインロッドって何?
それでは早速イタリアンブレインロッドについて調べてみました。
SNSで急拡大した不条理系ミーム
「イタリアンブレインロッド(Italian Brainrot)」
2025年初頭にTikTokやInstagramを中心に登場したインターネットミームです。
“Brainrot”という単語は「脳が腐るような感覚=無意味でありながら中毒性があるコンテンツ」
を意味しており、それが「イタリア風」にアレンジされた形です。
最大の特徴は以下の3つ
- AIで生成された動物や物体の合成キャラ
- イタリア語風のナンセンスな詩的ナレーション
- 名前にリズムがあり耳に残る
初期の代表キャラクター「トララレロ トラララ」
ミームの火付け役となったキャラが「トララレロ トラララ」。


このキャラは、ナイキのスニーカーを履いたサメです。
全体のデザインはどこか既視感があるよう無いようなへんてこな感じがします。
ナレーションでは、まるで詩のようなリズム感を持ったイタリア語風のフレーズが繰り返されます。
このナンセンスな世界観が、「意味不明なのに面白い」「脳がとろける感じ」として中毒性を生んでいます。
キャラの名前は“無意味”だけど“意味がある”
多くのキャラに共通するのが、韻を踏んだナンセンスな名前。
「トゥントゥントゥンサフール」や「マチョベリーニ・カタカッタ」など、意味を持たない言葉が並びます。
しかし、この“無意味”こそが、視聴者の笑いや違和感を誘い、結果としてミームとしての広がりを強化する要因になっています。
イタリアンブレインロッドはなぜ人気なの?
ここまで奇抜でナンセンスな世界観が、なぜここまで人気を得たのでしょうか?
1. ビジュアルと音の融合による“脳を腐らせる快感”
イタリアンブレインロッドの最大の魅力は、視覚と聴覚を同時に刺激する中毒性にあります。
- 視覚:意味不明なキャラクター、既視感ある素材の再構成
- 聴覚:AI生成のイタリア語風ナレーション、詩的リズム
この2つが組み合わさることで
「意味は分からないのに面白い」
「何度も繰り返し見たくなる」
と感じるユーザーが続出しました。
特に1本15〜30秒程度の短い動画が多く、何本も連続視聴してしまう仕組みが整っています。
2. 子どもたちに“刺さる”理由:ナンセンスの面白さ
このブレインロッド現象は、特に小中学生に人気です。
理由としては以下の通り
- 謎のキャラが「ちょっと怖くて、でも可愛い」
- 名前の響きが面白く、口に出して遊べる
- 意味が分からなくても“分かったフリ”が楽しい
子どもにとって、「意味がないもの」を楽しむ力は大人以上です。
“トララレロごっこ”や、“自分だけのキャラを考える遊び”など、創造力を刺激する遊び方にもつながっています。
3. 若者文化の新たな“共通言語”
Z世代やα世代にとって、ミームは日常会話やSNS投稿の一部になっています。
「ブレインロッド見た?」
「あれ、やばくない?」
という会話が日常に溶け込んでいます。
これはつまり、イタリアンブレインロッドが“情報の感度を示すバロメーター”になっているということ。
「これを知ってる自分=センスがある」という暗黙の共通認識が、人気に拍車をかけているのです。
4. 批判されることでさらに拡散する“逆張り効果”
一部の教育関係者や保護者からは、以下のような懸念の声も出ています:
- 授業中に動画を見てしまい集中力が落ちる
- 音声が学校にふさわしくない
- 政治風刺に悪用される懸念があるキャラも存在する
しかし、このような“禁止”や“規制”は、逆に話題性を高める傾向があります。
Z世代にとっては、「禁止=価値がある証拠」と受け取られがち。
結果的にさらなる拡散を生んでいるのです。
文化的・社会的な影響とは?
“無意味の時代”を象徴する表現
イタリアンブレインロッドは、ポスト意味時代の象徴的な文化現象とも言えます。
この現象は、まさにその流れを象徴しています。
- AIが作った無意味な存在に、人間が意味を見出そうとする
- 無意味であること自体が価値になる
この逆説的な価値観が、現代の情報社会を映し出しているのです。
AI・合成技術とユーモアの融合
イタリアンブレインロッドの大半は、AI画像生成ツールとAI音声合成ツールによって作られています。
- 画像:MidjourneyやDALL·Eなどで不条理キャラを作成
- 音声:AIボイスでイタリア語風の音を生成
テクノロジーの発展がユーモアと結びついたことで、これまでにない“異次元のコンテンツ”が誕生したと言えるでしょう。
代表的な人気キャラクター紹介
トララレロ トラララ
- 特徴:ナイキのスニーカーを履いたサメ
- 登場:2025年1月の初期投稿
- ナレーション:「トララレロ〜トラララ〜♪ トッレ トゥラ〜♪」
トゥントゥントゥンサフール


- 特徴:鳥とキーボードを合体させたキャラ
- 動作:くちばしでリズムを刻む
- 音声:「トゥントゥン トゥンサ〜フール♪ カタカタカタ〜♪」
ボロニェーゼ・ギャラクシア
- 特徴:宇宙服を着たパスタの妖精
- 背景:宇宙空間に浮かびながら“パスタ讃歌”を歌う
まとめ|“ナンセンス”こそが時代をつかむ!
イタリアンブレインロッドは、「無意味で中毒性がある」という新しい価値観をもったミームでした。
- 意味のない名前やビジュアルが逆に笑える
- 子どもや若者にとって共通言語となりつつある
- 教育現場からの反発もありながら、文化現象にまで発展
- AI技術とSNSの融合が新しい創造を生んだ
「ナンセンスだけど癖になる」「何度も見てしまう」――それがこのブレインロッドの魅力。
2025年のSNS文化を語るうえで、決して無視できない存在となっています。
この記事を最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント